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構造の要件

  • 床面は耐水性かつ耐摩耗性で亀裂が生じにくく、更に滑りにくい材料を使用し、平滑で清掃が容易に行える構造であること。
  • 水や湯を使用する部分にあっては、不浸透性・耐酸性・耐熱性の材料を使用し、適当な床勾配 (1.5~2.0/100)を有するとともに、排水溝を設けて、排水が容易に行える構造であること。
  • 床の隅及び床と壁が交わる隅は、5cm以上のアールをつけるなど清掃しやすい構造とする。
  • 床を排水溝替わりにしない。

実践plan

ウェット床とドライ床

ウェット床とドライ床のイメージ写真

床は、ウェット床(熱湯・水使用)かドライ床かという使用条件がディテールプランの方向付けのポイントとなります。

衛生面やコスト、耐久性あるいは作業者の安全性から検討を行い、コンクリート+塗装・樹脂+流し延べ(エポキシ塗装)・ステンレスなどの仕様が選択されるのがスタンダードとなっています。

掃除の「しやすさ」から考えると、ツルッとした表面材は魅力ですが、濡れている状態で作業しなければならない現場では、作業者の安全性から考えて転倒対策を考慮した材質の選択が必要となります。

しかし、ノンスリップ仕様として突起を付けることは水切りを使用する現場では、掃除の面からはあまり有難くない仕上げとなりますし、突起部の磨耗による劣化や欠損部の異物混入という心配もあります。

工場の使用条件を考え現場ごとのアイデア施工

食品工場で現在広く普及しているのは「カラー塗り床」(樹脂+流し延べ(エポキシ塗装))です。この仕様はドライ・ウェット両方に対応し、防滑性・耐薬品性・耐熱性や硬化スピードなどの特性により選択も可能です。

但し、施工後の硬化時間を必要とするために、生産が数時間にわたって停止できる環境が必要であることや、臭気が強いため製品への影響を考慮した仮設・工程の配慮は忘れてはいけません。また施工状況により早期のトップ材の「めくれ」やクラック(ひび割れ)が生じやすく、工場の使用条件を考え現場ごとにアイデア施工することがメンテナンスのポイントとなります。

また、ボイル作業などの熱湯工程や設備自体が高温となるような床の計画の場合、あるいは経験的に常に傷みやすい部分がある場合には、その部分に対して厚めのステンレス板を敷き防護対策を実施されると傷みは軽減されます。

ただし板と床の隙間がウイークポイントとなら無いように対策は講じる必要があります。

建築豆知識
塗装色

色彩の物理的・心理的・生理的効果を利用して、作業能率を向上させる。明るい感じのよい環境をつくり、目の疲れをなくし、精神的状態を安定させる。整理・保守・管理をやりやすくする。危険物を色で区分し、事故を防止するなど、色彩を利用し快適で能率のよい環境を生活・職場に作り出すことができます。 工場内も、整理や保守(床に落ちている異物を発見しやすく、床の汚れがわかり易い)をやりやすくする効果をねらい、作業工程の流れ、機械の配列や配管にいたるまで色分けで明示されるところが多くなっています。カラーバリエーションも豊富になり、企業のイメージと色彩効果をミックスした色の選択をお勧めします。

建築豆知識

参考資料

HACCP99.comは、創実ファシリティーズ株式会社が運営する情報提供サイトです。

創実ファシリティーズではこれまでに培ったノウハウにより食品安全衛生マネジメントシステムHACCP ・ ISO22000 に準拠した食品工場の環境を構築するという視点からの食品工場設計建築業務、 HACCP ・ ISO22000 のソフト構築サポート業務を行っております。食品工場の HACCP ・ ISO22000 要件として細部に求められる衛生面での要求をクリアできる食品工場プランづくりから、食品工場設計、食品工場建設にいたるまでをご提案いたしております。